キャリア教育フォーラムの報告

 本学は、文部科学省採択平成24年度「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」の一環として、JR尾道駅前の「しまなみ交流館」で『尾道市立大学におけるキャリア教育推進の現状と今後の可能性』と題するキャリア教育フォーラムを、平成25年1月10日(木)に開催しました。参加者は約70名で、フォーラムの模様は、中国新聞の記事、尾道ケーブルテレビでのニュースと特別番組として後日放送されました。

 フォーラムでは、まず、学生による「キャリア教育推進の取り組み発表」を行いました。
 第一発表では、中国電力株式会社尾道営業所から経営課題「社員が仕事に誇りを持てるようになるには、どうすれば良いか?」を出題されたチーム(2名)が解決策のプレゼンテーションを行い、「社員全員が高い志を持って仕事をする意識改革を行う。それには『やる気=価値×団結力』をコンセプトにし、“グループワーク”と“アウトドア(キャンプ)”を具体的な施策として実行する。これにより、社員1人ひとりのコミュニケーションを活発化・深化させる。困難な課題をグループで取り組み、不足を補い合う。ONE FOR ALL,ALL FOR ONEで、“本気で助け合う仲間意識”と“電気に対する愛情”を育てるべきだ。」と発表しました。
 同所長の奥谷洋樹氏から「日頃から悩んでいたことを経営課題として出題した。抽象的な課題だったにも拘らず、社員1人ひとりが具体的にどんな方法でどう取り組むべきかがよく分かる内容だった。」とのコメントをいただきました。
  第二発表では、株式会社松愛堂から経営課題「多様化の時代、お客様の求めるこれからのサービスは?」を出題されたチーム(2名)が解決策のプレゼンテーションを行い、「和洋菓子店のライバルであるコンビニは集客率が高いため、同じ戦略では太刀打ちできない。和洋菓子店ならではのブランド化・差別化を行い、地域に根付いた企画や、お客様の潜在的なニーズに応えた企画等を実現していく。それには提案する『理想のお菓子グランプリ』、『お茶ソムリエ』を行い、コンビニでは取れない経営戦略を用いることで、今後生き残っていく必要がある。」と発表しました。
 同社代表取締役社長の金山幸平氏から「提案いただいたことをどう実現するか。今年、新たに店を出すので、実現には大きなハードルがあろうが、ぜひ、提案を活かしたい。」とのコメントをいただきました。

 引き続き、特別講演を行いました。この特別講演は、本学で「キャリア演習」の受講生向けに行うもので、キャリア教育を推進する柱の1つです。
 特別講演の特別講師は、三和鉄構建設株式会社代表取締役社長の中島秀晴氏にお願いしました。特別講演の目的は「社会の第一線で活躍される企業のビジネス、経営理念や経営方針を学生が特別講演で知り、視野を広げる」ことにあります。特別講演の内容は、同社が手掛ける「サンワファーム」について、サンワファームで収穫した葡萄で作った希釈飲料の販売方法とブランド化、長い年月をかけて葡萄畑をいかに作っていくか等を、写真を多く示しつつ、分かり易く学生に教えていただきました。

 なお、当日配布したアンケートに、下記のようなコメントが寄せられました。

  1. 今回の取り組みは新鮮であり、大変興味深く拝聴いたしました。企業の熱心なコメントにも驚きました。
  2. プレゼンテーションに対して出題企業の感想やアドバイス等の生の声が聞けて、とても現実味があり、多くの事を学ばせていただきました。特別講演では現役の社長のお話を聞けて、企業側が求める人物像等を知ることができ、今回のフォーラムに来て良かったと感じました。
  3. 地元企業と大学が協力しあい、努力されているのが伝わってきました。解決案の中には地域密着型の提案が見れたのも、大変良かったと思います。
  4. 学生の方々のスキルや能力の高さにビックリしました。質の高いプレゼンを見れたこと、話を聞けてよかった。
  5. 会社を経営なさっている方々の前でプレゼンテーションをするという環境はとても貴重だと思いました。コミュニケーション能力を身を持って体得できる点、地域の企業と密着した現実的で具体的な経営課題に触れられる点で人間としての成長を後押ししてもらえる、自分を変えることのできる良い機会になり得るものだと感じました。

 

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中国電力からの経営課題に対し発表する森山さん(左)と小見山さん(右) 齋藤さん(左)と伊達さん(右)の発表後、松愛堂の金山社長からのコメント

 

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特別講師の中島社長 中島社長に質問をする学生