第6回尾道市立大学経済情報学部公開ゼミ研究発表会開催のお知らせ

2016年1月12日

 

 尾道市立大学経済情報学部4年の学生がゼミの指導教員に鍛えられ培った日頃の研究成果を市民の皆様に分りやすく発表します。

日 時:平成28年1月21日(木)18:30~20:00

場 所:尾道市立大学サテライトスタジオ 1階(尾道市土堂1丁目8-5)

 

プログラム:(司会 経済情報学部 教授 有吉 勇介)

   18:30~18:35 菅経済情報学部長あいさつ

   18:40~19:00   松浦 翔太(小川ゼミ) 「高級プライベート・ブランドの研究」

   19:10~19:30 松下 留奈(高山ゼミ)「アミューズメントパークにおける隙間時間の活用支援」

                                      内園 優希(高山ゼミ) 「尾道再訪誘導案内システム」

   19:40~20:00 松本 卓也(河野ゼミ) 「貯蓄から投資へ~NISAを分析~」

 

ゼミ研究発表会報告の概要

   1. 松浦 翔太(小川ゼミ)

今現在、NB(ナショナル・ブランド製品)と同等価格、またはNBよりも高価格なPB(プライベート・ブランド製品)が出現し、売れ行きが好調であるという。もともとは、NBよりも低価格であるという点で差別化を図ってきたPBが、なぜ高級化してきたのか。また、消費者になぜ受け入れられたのか。この疑念を出発点として先行研究のサーベイを行い、先行研究に多く見られた「コンビニエンス・ストアの増加」、「プチ贅沢の流行」に要因があるのではないかという仮説を検証するため、高級PBに関するアンケート調査を行った。それをもとに、高級PBがどのような戦略で市場に出現し、NBとどう差別化されてきたのかを考察し、高級PBがどのように消費者に受け入れられたのかを探った。 この研究では、先行研究のサーベイ、尾道市立大学の学生、近隣住民の方々からのアンケート結果をもとに、上述した本稿の疑問に対して、高級PBが消費者に受け入れられたのは、コンビニというチャネルを最大限に活かし、高級PBをまさにコンビニのNB化することに成功したからであるという結論を得た。

 

   2. 松下 留奈(高山ゼミ)

本研究では、ユニバーサルスタジオ等のアミューズメントパークで、来場者にアトラクションの待ち時間等の隙間時間を有効活用させることにより、満足度を高める方式を提案する。従来、アミューズメントパークでは隙間時間が発生するという問題がある。本研究で開発するのは、以下の三つのシステムである。すなわち、(1)隙間時間に事前学習を行うことで有意義な鑑賞を促す「映画情報提供」、(2)認識している情報と実際の情報の乖離を小さくし、隙間時間を減少させる「アトラクション検索」、(3)来場者が自身に合う施設を検索し、回遊時間という隙間時間を減少させる「サービス施設検索」である。試作システムを用いて評価実験を行なったところ、概ね良好な評価が得られた。

 

      内園 優希(高山ゼミ)

本研究では、観光者ごとに異なる観光スポットの推薦を行う、個人適応したシステムを開発する。観光スポットを推薦する情報誌やWEBサイトは一般に、利用者の訪問実績や興味を問わず、画一的に作られているものが少なくない。その結果、観光者は毎回同じ観光スポットをシステムから推薦され、観光地への再訪を誘導するために適切とは言えない。提案手法では、「観光者の訪問実績・観光スポットの旬・観光者の興味」の三つを考慮した観光スポットを推薦する。そして、観光者の観光地への再訪を促し、リピータ化を目指す。尾道市を具体例とした試作システムを用いて評価実験を行なったところ、概ね良好な結果が得られた。

 

   3. 松本 卓也(河野ゼミ)

本報告では平成26年に導入されたNISA(少額非課税投資制度)の目的、導入のきっかけなどを分析することで、日本における“投資”について考察する。現在において、日本の家計の金融資産(不動産を含まない)の半分以上が預貯金・現金で保有されている。一方で、世界の先進国の預貯金は2~3割程度であり、日本だけ飛びぬけて高い比率である。つまり日本の家計では、投資が避けるべきものとして認識されている。「貯蓄から投資へ」を図ることで日本経済はどのように成長するのかについて考察する。