MOU尾道市立大学美術館『菅原智子展 -まだ知らない風景-』の開催について

2017年10月25日

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『菅原智子展 -まだ知らない風景-』の開催について

 

本学の非常勤講師をしている菅原智子の作品展です。
菅原は、イタリアに拠点を置き、各国で展覧会を開催しています。油画・テンペラ・モザイク壁画など様々な技法を追求してきた約30年の創作の軌跡を紹介します。また、作品のみならず、作者自身が行う作品展示により生み出される空間も見どころの一つです。


会  期/2017年(平成29年)10月28日(土)~12月10日(日)
会  場/MOU尾道市立大学美術館
開館時間/10時~18時
入 館 料/無料
休 館 日/水・木曜日(祝日開館)
関連企画/ 
    ●ギャラリートーク 10月29日(日)14:00~ 参加無料
                 
【もう少し詳しくご紹介します】
菅原は、暮らしの中で目にする野菜や植物などの形や色に強く惹かれるといいます。自然の働きによって生成された形。色素や細胞壁の重なりによる発色。一方、人為的に作られたものに対して、拒絶に近い感覚を抱くこともあるそうです。実際、菅原の制作の軌跡を振り返ると、意図的に引かれた線や形が徐々に消えていくのに気づかされます。90年代のテンペラ作品では不定形な実体と影のような形が描かれていますが、テンペラと油を併用した近作では描画の痕跡は消え、水と油の作用で偶発的に生まれた滲みや染み、液体の溜まりなどが織りなす繊細な表情が主役として存在しています。
 制作の最中、作家は平面上に現れる微細な現象と対話しながら色を重ね、多くの作品は数十もの層で成り立っています。次の層で何が起きるのかは実は作家もわからないといいます。経験値が保証する領域を乗り越えつつ、偶然と作為のはざまを縫って制作は進行し、予定調和を超えたところで終了します。そこには偶然性への開かれたスタンスと鋭敏な状況観察にもとづく意志的選択という二つの相反する要素が緊張感を持って存在しているのです。
 菅原は古い邸宅や教会など時間の染み込んだ場での展示も数多く行ってきました。この度は和風モダンのテイストを持つ当館での展示となります。初期から近作まで約30年の時間の幅を持つ作品群が作家の手により美術館の空間に配置されていきます。作品と空間がどのような相互作用を持つのか、ぜひ、会場で体感してください。

 

 

■次々回の展覧会
「第9回高校生絵のまち尾道四季展」
 
高校生の瑞々しい感性で描かれた尾道。市内各会場で開催し、当館では尾道賞受賞作品を中心とした絵画が並びます。

会期/12月23日(土・祝)~1月14日(日)  休館日 12月29日~1月3日(水)

詳しくは当館ブログまで<展覧会開催日前までは「次回展覧会」の頁をご覧ください>