第8回尾道市立大学経済情報学部公開ゼミ研究発表会開催のお知らせ

2017年12月28日

 

 尾道市立大学経済情報学部4年の学生がゼミの指導教員に鍛えられ培った日頃の研究成果を市民の皆様に分りやすく発表します。

 

日時:平成30年1月18日(木)18:30~20:00
場所:しまなみ交流館 2階大会議室

 

プログラム:(司会 尾道市立大学経済情報学部 川口 俊宏 准教授)

18:30 – 18:35 中谷 武 尾道市立大学学長の挨拶
         邵 忠  経済情報学部長の挨拶

18:40 – 19:00  青葉宗真 朝倉拓実(小泉ゼミ)
「スポーツ用品業界の企業価値の研究」

19:10 – 19:30 花木 稜河(木村ゼミ)
「過去の震災を経験したSNSユーザーのつぶやきの変化」

19:40 – 20:00 原田 朋尚(藤原ゼミ)
「内部統制の限界に関する一考察 」

 
報告の概要

1.青葉宗真 朝倉拓実(小泉ゼミ)
 2020年、東京オリンピック開催が決まり、日本ではスポーツに対する関心が上がっている。健康志向によるランニングブームや、それまでマイナーと言われてきたスポーツの注目度が高まってきており、平成22年からスポーツ用品メーカーの規模は年々増加傾向を辿っている。その中で「スポーツメーカー」と聞くとどこのメーカーを思い浮かべるであろう。これはその人が今までやってきたスポーツによって違いが出てくるのはもちろんであり、何よりも別の人が聞いたら全く聞き覚えのないメーカーをあげることもあるはずだ。スポーツの種類は多く、オリンピックの種目数だけ見ても400以上あり、それを様々なメーカーが用具やウェア、シューズを提供している。その中で競技によってメーカーも細かく分かれており、例えば野球用品では圧倒的なシェアを誇るミズノは、テニス用品ではヨネックスにはかなわないように、各メーカーが競技ごとに住み分けが行われており、熾烈な競争が起こっている。そこで私たちは各企業の比較をするべく、有価証券報告書を読み解き、企業価値という観点から国内有力企業の分析を行い、考察を行った。


2.花木 稜河(木村ゼミ)
 本研究では2011年の東日本大震災と2015年の熊本地震の2つの震災発生直後から一定期間のTweetデータを対象に、ユーザーのつぶやき内容をテキストマイニングによって分析することで、ユーザーはどのような情報を求めていたのか、また、何を発信するためにソーシャルメディアに書き込みを行っていたのかを明らかにすることを目的とする。また東日本大震災を経験したことによって熊本地震でのつぶやき内容にどのような変化が生じたのかを考察する。
 2006年ごろから、Twitter、mixiなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の利用者の増加が著しい。Twitterといったソーシャルメディアは誰もが参加できる、人とのつながりを基盤としたメディアである。ソーシャルメディアの登場と利用者の増加により、従来はマスメディアにしか担えなかった不特定多数への情報発信に個人も参加することが出来るようになった。SNSを分析対象とすることで、災害時におけるSNSの活用方法の進化についても考察する。

 

3.原田 朋尚(藤原ゼミ)
 本報告の目的は、内部統制の構成要素を整理したうえで、規則の形骸化に関する不正のトライアングル理論を援用し、内部統制はなぜ形骸化するのかを検討することである。
 五十嵐(2017)をはじめとする諸研究は、日本の特に大企業には内部統制システムの多くが形としては存在しているものの、それらが一体となって機能していないことが不正行為を低減できない原因となっていることを問題視してきた。
 本報告ではこの実例として株式会社東芝を取り上げ、なぜ内部統制システムが存在するにもかかわらず不正行為が発生するに至ったのかを再整理している。同社はコーポレートガバナンスシステムの設置をいち早く行うなどの試みを先駆的に行っていたものの不適切な会計処理が長期間行われていた企業である。
 本報告の結果は、内部統制には様々な限界が存在しとくに全ての規則は少なからず形骸化する可能性を内包していること、そこには組織的要因・個人的要因の両方が関係していることを示している。そのうえで不正行為の発生を低減するために重要な要素を両側面から考察している。