環境・設備

 

尾道から外部へと発信

美術学科では、尾道という「場」で制作活動を行うことの可能性を最大限に活かすことを模索しています。
大学のある久山田水源地近くの静謐な環境は、個に集中し制作に打ち込むのに適しています。
また、大学近隣の豊かな自然や尾道の街並みは、多くのインスピレーションを与えてくれることでしょう。実際に、その豊かな自然環境や風景を活かした制作や、尾道の街中を実践の場とする展覧会、イベント参加等の活動、産学連携のプロジェクトや市民団体とのコラボレーション等も活発化してきています。
今後、これらの活動が一層充実し、ここでなければ創れない独自の価値を外部に発信していくことを目標としています。

 

 

充実した制作環境

美術学科には、日本画、油画、デザインそれぞれの領域の制作に適したアトリエがあります。学生たちは潤沢なスペースでじっくりと専門の制作に取り組むことができます。
それ以外に、大人数での実習に適した大空間を持つ石膏室や、各種工房施設があります(CG、写真、彫刻、金工、木工、塗装、セラミック、版画)。各工房ではそれぞれの素材についての専門的な技術を学ぶことができます。また、学生個々の自主制作でコースの垣根を越えて工房施設を活用することができます。

 

CG実習室

iMac 台数40 台を常設した実習室です。レーザープリンター、大判プロッター、3D プリンター、製本機、レーザーカッターなどを設置。グラフィックデザインを制作したり、映像編集することに特化した充実した設備です。

 

写真スタジオ

4Kビデオカメラやデジタル一眼カメラ、照明設備などが揃った撮影スタジオ。デジタルに対応した機材を導入し、撮影技術を学びます。制作した作品を撮影することもできるなど、多様な利用が可能な工房です。

 

彫刻実習室

2つの教室と屋根付きテラスに加え、広々とした屋外制作スペースがあります。屋内では彫塑や造形制作を、屋外では石彫などを行います。自由素材の研究の場としての利用も可能です。

 

金工実習室

金工技法の彫金、鍛金、鋳金それぞれの制作を行う設備が整っています。西日本の美術系大学では珍しいブロンズ、およびアルミニウム鋳造のための溶鉱炉を備えています。金属素材をベースとした造形制作に適した環境を備えた工房環境です。

 

木工実習室

大型木材加工用の機材が揃っている機械室と、作業スペースで構成されています。器、家具、オブジェ、絵画のためのパネルや額作りなど、木質素材をベースとした多目的な利用が可能です。

 

塗装実習室

各種塗装や漆塗り、樹脂などの制作を行う工房です。スプレー塗装を行う塗装ブースと、漆乾燥室、恒温炉があります。

 

セラミック実習室

陶芸(セラミック)用電気釜2 基、電動ろくろ10台を備えており、器からオブジェまで、幅広い制作が可能になっています。

 

版画実習室

銅版画、木版画、リトグラフ、シルクスクリーンの4版種すべてに対応可能な充実した工房です。特に大型銅版画用プレス機は、西日本の美術系大学でも最大級の機材を設置しています。