日本文学科のキャンパスライフ

水野
日本文学科
水野 皓斗
(2020年度入学)
長野県蘇南高等学校出身

 

 

私が日本文学科を志望したのは、『徒然草』といった中世文学に興味があったからですが、卒業論文は近現代の作家・石川淳の作品で書いています。一見、中世と近現代では全く違うように思われますが、そのようなことはありません。

石川淳『鳴神』は1954年発表で、その当時の社会が描かれています。しかし、作品設定には近世の歌舞伎『鳴神』が踏まえられており、さらに歌舞伎『鳴神』は中世の能『一角仙人』などを基につくられています。近現代でも、実は中世から続く文学の流れを受けていることがあります。ちなみに、『一角仙人』の源流はインドの仏典にまで遡ります。

このように、文学はどの時代の作品を取り上げたとしても、それ以前の文学から影響を受けており、つながっていることがわかります。日本文学科では古典から近現代の文学、さらに文学と関りの深い美術や歴史についても学ぶことができます。広い視点をもって文学の流れについて考える楽しみは唯一無二です。

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