公開日 2025年08月05日
「In Focus16 −卒業生の現在−」は、尾道市立大学を卒業・修了後、創作活動を継続している若手作家を紹介する企画で、2010年より回を重ね、今回で16回目となります。
卒業生支援を重要な目的の一つとして掲げるMOU尾道市立大学美術館において、注目すべき企画展です。
今回は 瀬戸口祐佳、近藤優紀、ふぬつの3作家を紹介します。
瀬戸口は、日本画の画材を用いて、出身地である鹿児島の自然や風土を題材に制作をしています。
深みのある柔らかい色彩や生命力を湛えた描写は、静謐な雰囲気でありながら親しみやすい印象を与え、題材に対する作家のあたたかい視線が見てとれます。
近藤は、日常の景色から捉えた物事を、支持体である紙の色や大きさ、線画による線や形、色のバリエーションを用いて再構築しています。
大胆な省略と細心のディテールによって、作品のタイトルとイメージは響き合いながら、見るものの想像を膨らまします。
ふぬつは、身の回りに溢れる文字を立体に起こし、身につけて生活に取り入れる活動を継続しています。
作家の遊び心に満ちた発想は、文字を立体的な形態として捉える試みや、言葉のもつイメージの造形化へと展開され、見るものは、見慣れたはずの文字の与える違和感や新鮮な感覚に気づかされます。
それぞれ活動領域が異なる作家が、自身の眼差しをどのように作品として結晶化させているのか、会場にてぜひご覧ください。
尾道市立大学「In Focus16-卒業生の現在-」の概要
会期:2025年(令和7年)9月6日(土)~10月5日(日)
会場:MOU尾道市立大学美術館
開館時間:10時〜18時 入館無料
休館日:水曜日・木曜日
その他のイベント:
アーティストトーク
日 時:9月21日(日)14:00~
参加費:無 料
申込み:不 要
お問い合わせは、MOU尾道市立大学美術館まで
TEL:0848-20-7831