公開日 2025年09月16日
開催日時:2025年9月9日(火)13:00~14:20
今年度前期修了者1名の修了発表会を、対面とオンラインを併用するかたちで開催しました。教職員および大学院生が併せて14名ほど出席し、活発な質疑応答が交わされたほか、発表会末尾には発表者と指導教員が改めて研究の成就に対する思い入れの強さをスピーチで表現するなど、内容が盛りだくさんで、いつも以上の長丁場となりました。
当日の論題および発表者の言葉
「尾道市消防職員のモチベーションの変化と持続に関する研究-モチベーション理論の変遷をふまえて-」
発表者:張永奇
修了発表会を無事に終えることができ、これで学生時代もいよいよ終わりを迎えました。修士論文では、尾道市消防局の消防職員を対象に、キャリア段階ごとのモチベーションの変化とその持続要因を質的に明らかにすることを目的としました。インタビュー調査を通じて、消防職員が抱く社会的責任感が長期的なモチベーションを支える基盤になっていることを確認できました。また、昇進や異動、体力の変化、後進育成への意識などが各段階で異なる影響を与えていることも明らかになり、キャリア全体を見通す重要性を実感しました。
インタビュー調査をきっかけに、モチベーションや消防職員に関する先行研究を読み進め、理解を深めることができました。理論を土台にしつつ、尾道市消防局総務課の窓口のおかげで消防職員と面会・交流する機会を得られたことは大きな財産です。研究を進める中で、日本の消防組織の歴史や制度の変遷についても学ぶことができました。江戸時代の町火消から戦後の自治体消防制度に至るまでの流れを知ることで、現代の消防職員が担う役割を多面的に理解でき、モチベーションの形成を歴史的な視点から捉えることが可能になりました。
発表準備にあたっては、趙先生と何度も話し合い、丁寧な修正をいただきました。研究面だけでなく生活面でも多くのサポートを受け、心から感謝しています。
最後に、インタビューに協力してくれた消防職員のみなさん、研究を支えてくれた西村先生と津村先生、そして日々励ましてくれた家族や友人に改めて感謝します。今回の発表は一区切りにすぎず、ここで得られた学びや経験を基に、社会人として活躍していきたいと思います。
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以上、ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。