県立広島大学と連携した公開講座「尾道×宮島 ミニ歴史講座」を開催しました

公開日 2026年03月31日

2026年3月28日(土),尾道商業会議所記念館2階議場において「尾道×宮島 ミニ歴史講座」を開催しました。今回の講座は、本学地域総合センターと県立広島大学地域基盤研究機構宮島学センター様との共催で実施しました。

 

尾道と宮島は、古来より多くの寺社との関係をもとに人びとの生活文化圏が形成され、江戸時代には、広島藩の主要湊町として町奉行所が設置されるなど共通の要素も多いことが特徴です。このたびの講座の趣旨は、とりわけ、寺社への寄進・奉納という視点から両地域の特徴や関係性を考えるというものでした。

 まず、本学経済情報学科教授の森本が「尾道商人の寄進と瀬戸内地域」と題し、尾道(浄土寺・西國寺・常称寺・福善寺・艮神社など)、宮島(厳島社)、讃岐国(金刀比羅宮・琴弾八幡宮)、摂津国(多田院)の主要寺社に対する尾道商人の寄進について紹介しました。

 次に、県立広島大学地域基盤研究機構宮島学センター特命講師の大知徳子先生に「厳島社本願大願寺による経堂修理と地域の人々」と題し、経堂(現在の豊国神社、別称は千畳閣)の修理を事例として、大願寺の勧進方法についてお話しいただきました。大知先生は戦国期がご専門で、毛利氏が支配していた時代と江戸時代の厳島社に対する寄進のあり方の違いなどについても言及され、権力者による寺社への奉納の変遷や時代ごとの特徴についても学ぶことができました。

 

 両報告を通じて、尾道町奉行から宮島町奉行に就任した人物を通して、尾道から宮島へ寄進のための集金や手続きが行われていたことなど、新たな発見もありました。

 当日は、会場の皆さまからも、尾道商人や厳島社の保護に関するご質問をいただき、盛況のうちに講座を終えることができました。お越しいただいた皆さま、まことにありがとうございました。

なお、来る4月25日(土)には、ほぼ同内容の講座が宮島で開催されますので、こちらもあわせて何卒よろしくお願い申し上げます。     

経済情報学科 教授 森本幾子
協力:地域総合センター高垣