「子どもワークショップ」を開催しました。

公開日 2025年08月05日

本学教員である橋野仁史准教授と小西美幸助手が令和7年7月の毎週土曜日に、尾道市総合福祉センターにて、小学生を対象とした「子どもワークショップ」を行いました。

本ワークショップは、橋野仁史准教授と小西美幸助手が「子どもたちに表現することやものづくりの楽しさを伝えたい」という想いから専門的な知識を活かした造形活動を考え、企画したものになります。

 

第1回目の「絵具で遊ぼう!!」では、10名の子どもたちとその保護者の方に参加していただき、スポンジや歯ブラシなどの身の回りのものを用いた絵具の表現活動を行いました。

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参加した子どもたちは、制作の中で、新しい表現方法を発見したり、段ボールを用いて立体作品を作ったりしており、自身で制作を展開させて学びを深めていました。

また、最後には、描いた絵の好きな部分を集めたオリジナルのスクラップブックを作りました。

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制作指導を行なった橋野仁史准教授は、第1回目の絵具を用いた活動について、「自由に絵具を混ぜ合わせて色彩の変化を感じたり、さまざまな技法を体験する中で、感性を育むことができたと思います。」と述べており、子どもたちが自ら発見することの喜びを大切に指導していました。また、スクラップブック作りでは、「子どもたちが出来上がった作品を嬉しそうに見せてくれた姿がとても印象的でした。」と話しており、子どもたちとの交流を通じて、充実した時間を過ごせた様子でした。

 

第2回目と第3回目の「バラづくり」のワークショップでは、それぞれ15名、13名の子どもたちとその保護者の方が参加してくださりました。

「バラづくり」では、粘土に花びらの形に切った紙を挿すことでバラのオブジェを制作しました。

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完成後、参加した子どもたちからは「きれいなお花ができたよ」、「お家に飾ろうと思う」、「友達とお花を1本交換したよ」といった感想が聞かれ、自分で作ったバラに満足している様子が伺えました。

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最後に第4回目の「カードづくり」では、11名の子どもたちとその保護者の方が参加してくださり、様々な素材の紙を用いたカードづくりを行いました。

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子どもたちは、2センチ程度の幅に切った細い紙を使い、編み込み模様を作ったり、細かく切った紙を丁寧に貼り付けたりしました。紙で模様をつけた後、ペンで罫線を書いたり、友達にメッセージを書いたりする子もおり、思い思いにカードづくりを楽しんでいました。

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小西美幸助手は全4回の活動を振り返り、「今回のワークショップで、子どもたちが素材選びを楽しんだり、自分なりの表現を追究したりしながら、それぞれ個性を活かした制作をしていた様子より、私自身、改めて表現することの楽しさや美術の奥深さを感じさせられました。造形活動では、一人ひとり好きな色や素材、考え方が違うからこそ、意図せずとも自分にしかできない表現ができます。また、それを認め合うからこそ、共に尊重できたり、自己肯定感を育めたりすることができます。これからもワークショップなどを通じて、子どもたちの土壌を耕す一助になれば幸いです。」と語りました。

 

美術学科 准教授 橋野仁史
同学科  助手 小西美幸
協力:地域総合センター